1枚の写真が残したモノ

akkoko2008-10-03

ある新聞記事に涙が止まりませんでした。
少し長いですが、紹介します。


餓死寸前のスーダンの少女に、その背後から大きなハゲタカが襲いかかろうとする写真が報道された。
その一枚の写真は、絶望的な飢餓状態にあるアフリカの現実を伝えてあますところがなかった。
この写真が報道されて以来、「写真を撮る前にまず、この少女を助けるべきだった。カメラマンとしては満点かもしれないが、人間性は零点」という非難が殺到したということである。


この写真で今年のピューリッツァー賞を受賞した南アフリカのフリーカメラマン、ケビン・カーター氏は、さる7月27日に亡くなった。
自殺だと伝えられる。


 カーター氏の葬儀の日、東京都・日暮里小学校6年1組の児童が弔辞として写真を見た感想文が紹介され、それが葬儀に参列した数百人の人たちに深い感動を与えたということである。


 「悲しいこと、つらいことに遭ったとき、この写真を思い出して乗り超えようと思います」 
「ぼくはよく学校の給食を残しますが、これからは好き嫌いなく食べようと思います」
などの感想文にまじって、一人の生徒は
「私は自分のことしか考えない生き物でした」と書いた。


 ほとんどの大人は写真そのものが訴える事実を見ることなく、その写真を撮ったカーター氏を裁いた。日暮里小学校の児童はこの写真から、アフリカ飢餓の現実を全身で受け止めた。その実感から生まれた言葉が、民族を超えて葬儀に参列した人たちを感動させたのであろう。


 「私は自分のことしか考えない生き物でした」という一人の生徒の発言は、人を裁き、批判するしか知らない人間に向けての頂門の一針ではないだろうか。


 カーター氏の両親は葬儀の後、
「あの写真の持つ意味が初めて理解できた。もし息子がこの感想文を読んでいたら、自殺を思いとどまっただろう」と述べたという。


やりきれないですね。


カーター氏が残してくれた写真のもつ意味はとても大きい。
本当に「カメラマンとして零点」だったのでしょうか?


子どもの持つ澄んだ感受性を大切に育て、感じていきたいと思いました。
今後、私達が子ども達から教わることは数え切れないぐらいたくさんあるのでしょう。。。