父へ
本日、
38年間の社会人生活にピリオドを打たれました。
「あしたから毎日にちようびだ!」
意気揚々と迎えた最後の出勤は、なんだか背中が寂しそうでした。
高価なものをプレゼントしても喜ばない父。
学校の仲間達にも相談し、最後に何をあげようか悩んだ結果
会社で行われる送別会会場に、弟と一緒に電報を打ちました。
「世代交代的なことを伝えたい」と、弟もめずらしく乗ってくれました。
会社では「鬼」と言われるぐらい厳しかった父が
私たちのサプライズで、泣き崩れてしまった姿に
思わず「おおっ・・」と周りから歓声があがったそうです。
「会社」という場所で、「仕事力以外」での人間性が問われることは、あまりありません。
父が、社会というルールの中でどう生き、どう思われていたかは分かりませんが、
少なくとも娘・息子からは尊敬されている。
そんな想いを皆に伝えたいがための
おせっかいな退職ギフトでした。