「ほしい」が「ほしい」@法然院

akkoko2008-03-21

手帳のメモ欄がびっしり真っ黒に。
頭と心が忙しい、あっという間の2時間半。
1分刻みで訪れる聴衆からの「ほぉ〜っ!」という溜息。
老若男女・国籍問わず幅広い参加者の層に見られる、講師への信頼。
書籍購入に殺到する人々。

臨床哲学の世界は奥が深すぎる。
考えすぎた結果命を絶つ哲学者が存在するほどに。


「ヒビノカツヒコ 明後日新聞社」
↓なぜ今日でもなく明日でもなく明後日なのか
”アートとは 社会のニーズの先にあるものを表現すること”
まだ見えない、でももうすぐやってくる、という2つの心がシンクロする。


「カワマタタダシ ONE OF THEM」
先の見えないことに皆で取り組むことの偉大さ。
プロと素人の狭間に居続けることの大切さ。


「アオキジュン 原っぱと遊園地論」
今の社会は、やることもやりたいことも決まっている遊園地のようなモノだ。皆ほんとにそれがやりたい?
君の心は原っぱになっている?

結果「本当に”ほしい!”と思える感情が”ほしい”」
という西武百貨店のキャッチコピーが生まれる。


デザインの世界は誰にも見えていない。
ずべてをとことん・ぎりぎりまで突き詰める厳しさが
私にはまだ甘いけれど、「本当に好きか」という追求は
それ以上に弱い気がした。

ただ嬉しいことが一つ
職場仲間と お客さんとの交流は下より
来月から「夜の森会〜哲学カフェ〜」が発足した。
講演前に書籍を読んできてくれていたお客さんの気持ち
嬉しかったです。